
電気柵に管理上の問題がないかを調べる点検員=長岡市栗山沢
サルなど鳥獣による相次ぐ農作物被害を受け、新潟県長岡市は、農地などに整備した電気柵の点検業務を担う人材の育成に取り組んでいる。電気柵は被害軽減につながる有効手段の一つだが、管理状況によっては十分な効果が発揮できないことが課題となっていた。点検員は10月下旬まで、電気柵の設置件数が多い栃尾地域を巡回して点検し、農家などに適切な管理方法をアドバイスする。
市鳥獣被害対策課によると、2023年度の鳥獣による農作物の被害額は約2600万円だった。家庭菜園などを含めると、被害はさらに多くなる。市は22年度に、個人や団体に対する電気柵の購入費補助事業を開始。個人や団体が制度を利用して200カ所以上に電気...
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