畑の手入れに精を出す本間涼さん（左）。高校、大学の後輩でもある荒井瑠伽さん（右）と多彩な事業を展開する＝佐渡市豊田
２０代の時に起業した株式会社「ｎａｃｏ（ナコ）」の代表取締役を務める本間涼（りょう）さん（３１）＝新潟県佐渡市豊田＝は、農業体験や自然栽培など多彩な事業を展開し、佐渡への移住促進にもつなげてきた。「無理に何かになろうとするのではなく、自然体の生き方や食を大切にしたい」。明るい口ぶりに強い意志がにじむ。
真野地区の兼業農家に生まれ、佐渡高、神奈川大で野球に明け暮れた。学生時代、佐渡出身の若者と社会人らの交流を促すコミュニティーづくりも手がけた。
当初から起業を考えていたわけではなく、就職活動もした。だが、自分も含め自由に学生生活を謳歌（おうか）していた若者が、自分らしさを押し隠すようにスーツに...
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