
大の里の秋場所優勝を記念して販売されている「ごっつぁんシリーズ」の福袋。シリーズは海洋高相撲部員が開発した=9月25日、糸魚川市能生小泊
大相撲の関脇大の里(24)=本名・中村泰輝(だいき)さん=の大関昇進が9月25日決まった。中学・高校時代を過ごした新潟県糸魚川市の関係者から祝福の声が相次いだ。スピード出世する地元ゆかりの新大関に「次は横綱だ」「誰からも愛される強い力士に」と大きな期待がかけられた。
「周りの期待にきっちりと応える泰輝らしい結果だった」。海洋高相撲部コーチの寺尾拓真さん(24)は、2度目の幕内優勝と所要9場所での大関昇進を決めた快挙を喜ぶ。
広島県出身の寺尾さんは、大の里と日体大相撲部の同期。その縁から海洋高相撲部で指導する。「周りから天才だ、怪物だと言われているけれど、すごく謙虚で地道な練習を重ねる努力家。周囲から期待のかかる場面こそしっかり結果を出す勝負強さもある」と語る。今でも頻繁に連絡を取り合う間柄で「明るく前向きで飾らない性格は前と同じ。これからもみんなから愛される力士として、上を目指してほしい」とさらなる飛躍を願った。...
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