分断をテーマに講演する同志社大大学院教授の内藤正典さん=上越市板倉区
分断をテーマに講演する同志社大大学院教授の内藤正典さん=上越市板倉区

 高校生のための文化講演会が、新潟県上越市板倉区の有恒高校であり、同志社大大学院教授の内藤正典さんが「分断される世界で生きる知恵」と題して講演した。内藤さんは「分断とは仲良く付き合っていた者の仲が切れてしまうこと。自分と違う考え方の人がいても、『そういう人もいるかもしれない』とまず思うことが必要だ」と語った。

 講演会は新潟日報社と一ツ橋文芸教育振興会が主催し、9月11日に開かれた。全校生徒約80人が参加した。

 社会学者・地理学者で多文化共生論が専門の内藤さんは、戦争だけでなく人種や民族の違いに優劣をつけることで世界が分断されていると説明。ウクライナ侵攻に触れ「悪いのは戦争を始めたロシアの政治家...

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