
酒造会社関係者や酒米の生産者が取り組みや思いを語ったセミナー=新潟市中央区
新潟県の清酒産業の可能性を考えるセミナーが、新潟市中央区で開かれた。「酒造りは米造り」をテーマに、酒造会社や生産者、専門家が、高品質で農家が長く続けられる酒米作りに向け意見を交わしていた。
国内の日本酒市場が縮小する中、酒米を栽培する農家も減少している。
日本酒産業に詳しい新潟県立大の佐藤淳教授は、精米歩合を高めることで実現してきた雑味の少ない酒造りについて、農法を工夫することでできる可能性があるという近年の研究を報告した。「地域の特性を生かした質の高い酒造りが可能になり、値崩れもしにくい。日本酒が産業として盛り返せるかもしれない」と展望を語った。
このほか麒麟山酒造(新潟県阿賀町)と菊水酒...
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