
衆院選に向けた選挙対策本部を設置した後、報道陣の取材に応じる自民党県連の幹部=10月3日、新潟市中央区
石破茂首相は10月9日に衆議院解散に踏み切り、15日公示、27日投開票の日程で衆議院選挙(衆院選)が実施される。1日の首相就任から8日後の解散、26日後の投開票はいずれも戦後最短。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件自民党の複数派閥が政治資金パーティー券の販売収入を政治資金収支報告書に正確に記載していなかったとされる政治資金規正法違反事件。東京地検特捜部は1月、受領額の大きい旧安倍派の議員や事務局長で会計責任者の被告(77)ら計10人を立件。8月にも堀井学元衆院議員を略式起訴した。9月10日には旧二階派の元会計責任者が東京地裁で禁錮2年、執行猶予5年の有罪判決を受け、その後に確定。事件を受け、複数の派閥が解散方針を決定し、一部は既に解散した。を受けた政治改革が大きな争点だ。新潟県内の政党関係者は異例の超短期決戦に臨むため、急ぎ準備を進めている。3年ぶりの総選挙に向けた与野党の現状を探った。(2回続きの1)
10月3日、自民党県連は衆院選に向けた選挙対策本部を立ち上げた。新潟市中央区の県連会館前に看板を掲げた後、報道陣に囲まれた岩村良一幹事長は新潟県内の情勢について率直に語った。「厳しい選挙という認識だ」
派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けて、党はかつてない逆風にさらされている。県内では...
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