1年ごとに観測記録を1冊にまとめた観測記録原簿
1年ごとに観測記録を1冊にまとめた観測記録原簿
観測に使われた装置の一部が残る地下道=十日町市川原町

 森林総合研究所十日町試験地(新潟県十日町市川原町)が、天気や気温などの気象を100年以上観測して記録した「観測記録原簿」と、雪崩災害防止の研究に使った「積雪観測用地下道」が、日本森林学会の林業遺産に認定された。2023年度はこれ1件のみで、県内での認定は初めて。24年5月の学会総会で発表された。

 林業遺産は、日本森林学会が林業発展の歴史を記憶・記録していく試みとして2013年度に創設。土地に結びついた景観や施設のほか、体系的な技術、特徴的な道具類なども認定している。

 十日町試験地の観測記録原簿は、1年間の観測記録が1冊にまとめられ、1917(大正6)年に施設が設置されて以降、100冊以上が保...

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