衆院選が公示され、新潟県内でも候補者による舌戦が始まった。自民党派閥の裏金事件で政治への信頼は大きく損なわれており、自民中心の政権に有権者が審判を下すことになる。政府が県や柏崎市、刈羽村に再稼働を求める東京電力柏崎刈羽原発を巡っては、事故時の避難方法に不安の声も多く、賛否は割れる。自民の裏金事件への対応、原発再稼働の是非、人口減少対策、能登半島地震の復興支援策、各選挙区の課題と対策の5項目について、県内5小選挙区に届け出た全候補者に考えを聞いた。
※上からから届け出順。年齢は投票日の10月27日現在。立民は立憲民主、維新は日本維新の会。前は前職、元は元職、新は新人
<候補者への質問>
(1)自民党派閥裏金事件で政治資金収支報告書への不記載があった議員に対する衆院選での公認について、石破茂首相は国民の納得を得られたと思いますか。裏金が疑われる議員への再調査の必要性の有無も聞かせてください。
(2)東京電力柏崎刈羽原発の再稼働の賛否を聞かせてください。県民投票で同原発再稼働の是非を決めることへの考えも教えてください。
(3)県人口は210万人を割り込み、人口減少は歯止めがかかりません。対策には何が必要か具体的な解決策を聞かせてください。自民党が掲げて10年がたった「地方創生」の政策をどう総括しますか。
(4)能登半島地震では県内でも液状化など大きな被害が出ました。現状の政府の復興支援策についてどう評価しますか。どういう支援策を実現したいですか。
(5)立候補した選挙区の課題と解決に向けた具体策を聞かせてください。...
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