ハンセン病療養所の生活などを紹介するパネル展=上越市土橋の市民プラザ
ハンセン病療養所の生活などを紹介するパネル展=上越市土橋の市民プラザ

 ハンセン病について理解を深めてもらうためのパネル展が10月17日、新潟県上越市土橋の市民プラザで始まった。国の隔離政策で療養所に収容された患者の生活や、堕胎手術を受けさせられた入所者の手記などを紹介している。

 ハンセン病の正しい知識や歴史を知ってもらおうと、療養所入所者の支援をしている新潟県藤楓(とうふう)協会と新潟県が主催した。

 療養所の監禁室の写真を展示したパネルでは、逃げだそうとしたり、職員に従わなかったりした入所者が閉じ込められたと説明。患者の隔離を定めた法律が廃止された現在も、元患者やその家族への差別はなくなっていないと伝えている。

 来場者の上越市新町の住民(74)は「差別は絶対に...

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