海沿いの県道を走る選挙カー。有権者からは離島の生活事情を踏まえて政策を進めてもらいたいとの声が上がる=10月16日、佐渡市相川地区
海沿いの県道を走る選挙カー。有権者からは離島の生活事情を踏まえて政策を進めてもらいたいとの声が上がる=10月16日、佐渡市相川地区

 2024年の衆議院選挙(衆院選)は、新潟県内の小選挙区が6から5に減って初めての選挙となる。区割りの変更を経て、新たに新潟1区となったのは新潟市中央区、東区、江南区と佐渡市。県都の中心部と離島という、抱える課題も違う地域が一緒になった。有権者からは地域事情を踏まえた切実な訴えがある半面、慣れない区割りに戸惑いや不安の声が上がった。

 新たな区割りで1区になった佐渡市。全4人の立候補者は、10月18日までに来島し、街頭で地域の振興策などを訴えた。ただ、県都・新潟市の東区、中央区、江南区と一緒になり、佐渡市の有権者数は全体の1割程度にとどまる。市民からは、離島の声が届きにくくなるとの懸念や、候補者...

残り951文字(全文:1251文字)