白根最後の凧屋だった渡辺虎之助さんの作品を集めた展示=新潟市南区上下諏訪木
白根最後の凧屋だった渡辺虎之助さんの作品を集めた展示=新潟市南区上下諏訪木

 新潟市南区の白根地域最後の凧屋だった故渡辺虎之助さん(1920〜97年)の作品を集めた展覧会が、新潟市南区のしろね大凧と歴史の館で開かれている。繊細でありながらも力強さを感じる凧絵が並んでいる。

 渡辺さんは、江戸時代から続く凧屋「凧助」の五代目。凧絵を木版に彫る技術や日本画を習得し、平成初期まで凧屋を営んでいた。

 生前親交のあった区内の米屋店主(75)が、30年以上かけて渡辺さんから直接買い集めた約70点がずらり。大凧合戦の大凧組の絵柄やひょっとこ、女性など多彩な凧絵が展示されている。

 店主によると、渡辺さんは話好きだった。描いた顔が少し面長なのは、凧が空に揚がって傾くとちょうどよく見えるか...

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