「火の道」をはだしで渡り無病息災などを祈願した八海山尊神社の参拝者=南魚沼市大崎
「火の道」をはだしで渡り無病息災などを祈願した八海山尊神社の参拝者=南魚沼市大崎

 毎秋恒例の「八海山大火渡祭」が、新潟県南魚沼市大崎の八海山尊神社で行われた。集まった参拝者らは、煙が立ち上る「火の道」をはだしで歩き、無病息災や家内安全などを願った。

 八海山尊神社によると、火渡りは約200年近い歴史があり、現在のような形になったのは1960年ごろという。

 火渡りは10月20日に行われた。祭事でスギの葉などが積み上げられた大護摩に火が付けられ、祝詞や読経、ホラ貝の音が響いた。火が収まると、白装束をまとった先達が清めの塩をまき、竹筒で道を作った。

 火の道を渡ろうと、子どもから大人まで長い列を作った。参拝者は、合掌しながら進んだり、子どもを抱きかかえて渡ったりと、さまざまだった。...

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