
被爆したピアノの演奏を聞く名立中の生徒たち=上越市名立区
新潟県上越市名立区の名立中は、広島市に投下された原爆で被爆したピアノを使ったコンサートを開いた。生徒ら約120人が柔らかい音色に耳を傾け、平和への思いを新たにした。
1949年、旧名立町の海岸に漂着した機雷が爆発し、子どもら63人が犠牲になった「名立機雷爆発事件」など、名立中は戦中戦後に上越地域で起きた出来事について学ぶ平和教育に力を入れている。
コンサートはその一環で10月25日にあった。被爆ピアノと全国を巡り、平和の大切さを伝えている広島市の調律師矢川光則さん(72)が、爆心地から2・6キロの民家で被爆したピアノを持ち込んだ。
矢川さんは「来年は原爆投下と終戦から80年。平和の尊さについ...
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