
これからの建築の在り方について語った隈研吾さんの講演会=11月3日、長岡市千秋4
アオーレ長岡などの設計を手がけた建築家の隈研吾さん(70)が11月3日、新潟県長岡市の長岡造形大で講演した。隈さんは「建築は今、転換期を迎えている」とし、これまでの「集中と切断」から「分散と密着」を意識した建築を進めていると語った。
長岡造形大が創立30周年を記念して企画した。隈さんは2014年度から客員教授を務めている。
隈さんは、近年まで都市化による「集中」と、地域の特色を無視して高層建築物を建てる「切断」が続いていたと指摘。「集中と切断はいわば詰め込むこと。人間にも環境にもストレスだった」と振り返った。
バブル崩壊後、公共施設をはじめとした木造建築を多く手がけた隈さんは、価値観を180...
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