
江戸時代の人足の装束をまとい、佐渡島で採掘された金銀が運ばれた道をたどった「御金荷の道」ウオークin上越・高田=11月4日、上越市
江戸時代に、佐渡島で産出された金銀を江戸まで運んだルートをたどるイベント「御金荷(おかねに)の道in上越・高田」が11月4日、新潟県上越市内で開かれた。当時の衣装を着た参加者らは金が輸送された北国街道を歩き、地元ガイドの説明を聞きながら、運び手の苦労に思いをはせた。
「佐渡島(さど)の金山「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。」が7月、世界文化遺産1975年に発効した世界遺産条約に基づき、歴史的建造物や遺跡を対象にユネスコが人類共通の財産として登録する。国内では姫路城などが登録されている。世界遺産にはほかに、貴重な生態系などの自然遺産と、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産がある。登録の可否は世界遺産委員会が決める。に登録されたことを記念し佐渡市が主催した。イベントは10月の佐渡市を皮切りに、16日に長野県、30日に都内でも開かれる。
青空が広がったこの日は市民ら約80人が上越市内の北国街道など約10キロを歩き、ゆかりの場所で地元ガイドの説明を受けた。運び役が休憩した蟹(かに)池地蔵尊では、出雲崎-江戸間の約400キロの道のりを徒歩で...
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