
新潟県の村上市と胎内市の沖合に洋上風力発電施設を建設する計画が進んでいる。海上に吹く風を動力に使う洋上風力発電事業は、新法を基に政府が進める国家プロジェクト。経済産業省は再生可能エネルギーを主力電源にするための「切り札」と位置づける。村上胎内沖の運営事業者が決まってまもなく1年。今後、全国に拡大していく新たな電源の「先頭グループ」としてその進展が注目されている。
村上胎内沖の洋上風力発電は、大型の風車38基を設け、出力68・4万キロワットで電力を生み出す計画。三井物産とドイツ大手RWEの日本法人(いずれも東京)、大阪ガス(大阪)による企業連合が2029年6月の運転開始を目指す。
現在、国が再...
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