子どもが生まれる予定の家族が参加した講習会。地元病院の分娩休止について不安も漏れる=村上市塩町
子どもが生まれる予定の家族が参加した講習会。地元病院の分娩休止について不安も漏れる=村上市塩町

 JA新潟県厚生連村上総合病院(新潟県村上市)が2025年春、分娩(ぶんべん)の取り扱いをやめる。これまで村上市と関川、粟島浦の両村をカバーしてきたお産の場が消え、最寄りは新発田市の施設となる。村上市中心部から高速道路を使っても約40分を要することになり、妊娠中の女性からは「移動中に万が一のことがあったら」と不安の声が上がる。

 「2人目の出産はどうすればいいんだろう」。12月に初産を控える村上市の団体職員(29)は不安を口にする。市外での里帰り出産を予定しているが、妊娠中の健診などは自宅から近い村上総合病院を頼ってきた。いずれ2人目を産みたいと考えており、その時も同病院に通うつもりだった。

 村...

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