紙芝居や冊子を前に、100話までの歩みを語り合う笹川良子さん(左)と小川隆司さん=長岡市寺泊湊町
紙芝居や冊子を前に、100話までの歩みを語り合う笹川良子さん(左)と小川隆司さん=長岡市寺泊湊町

 新潟県長岡市寺泊地域に伝わる民話や伝説を題材に制作した紙芝居100話を、小さなサイズにした冊子が、全話分そろった。紙芝居は寺泊の良さを多くの人に伝えたいと、地元の女性が30年前から制作しており、感銘を受けた地元の男性が1話ずつ製本。寺泊の図書館などに寄贈してきた。2人は「地域のことを知り、民話や伝説のぬくもりに触れてほしい」と願っている。

 紙芝居の制作者は、寺泊湊町の笹川良子さん(76)。30年ほど前、子育て家庭を支援する主任児童委員に就任した際に、「地域の子どもたちに楽しんでもらえることはないだろうか」と考え、紙芝居の制作を始めた。

 民話や伝説は、寺泊地域の資料を基にするだけでなく、地域の...

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