ムジナのはく製に向かって手を合わせる地域住民ら=9月5日、佐渡市徳和
ムジナのはく製に向かって手を合わせる地域住民ら=9月5日、佐渡市徳和

 「民話の里」として知られる新潟県佐渡市赤泊地区の東光寺で9月5日、伝説のムジナ(タヌキ)「禅達(ぜんたつ)」をしのぶ祭りが開かれた。地域住民ら約30人がムジナのはく製に向かって焼香し、五穀豊穣(ほうじょう)や豊漁を願った。

 島内には各地でムジナに関する伝説が残る。東光寺にすみ着いたとされる禅達はその一例で、和尚に禅問答を仕掛け、人間にお金を貸したといった話が伝わっている。

 祭りは檀家(だんか)らでつくる実行委員会が例年9月5日に実施。2024年も禅達のすみかといわれるほこら周辺や、ムジナのはく製を飾った本堂の祭壇で、住職がお経を上げて供養した。文弥人形グループ「常盤座」の公演もあり、祭りに花...

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