地元に伝わる民話をモチーフにした「狐(きつね)の夜祭り」が10月13日、新潟県柏崎市高柳町地区で行われた。名物の提灯(ちょうちん)行列は、キツネのお面に白装束を身にまとった住民らが、栃ケ原集落から県立こども自然王国までの約4キロを歩いた。地元住民のほか、観光客も加わり約100人の大行列になった。真っ暗な夜道に笛の音が響き渡り、ちょうちんの光が辺りを照らす幻想的な光景に、行列を眺めた観光客から思わずため息が漏れた。

キツネのお面をかぶり練り歩いた提灯行列=10月13日、柏崎市高柳町

 祭りは、悪さをする狐を村の青年の藤五郎が退治するという高柳町栃ケ原集落に伝わる話を基に、1989年に始まった。地元住民らでつくる実行委員会が毎年秋に開いている。「キツネ尽くし」の秋...

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