
人権講演会で寄り添うことの大切さを説く「絆創膏の会」代表の大湾昇さん=妙高市の新井中
妙高市教育委員会は人権や同和問題を学ぶ講演会を新潟県妙高市の新井中学校で開いた。心理テストを使い人権問題を分かりやすく解説する徳島県の「絆創膏の会」代表の大湾昇さん(50)が自身の体験を交え、いじめや差別について語った。
大湾さんは10年ほど前、電話で高校1年生の女子からいじめ相談を受けた時のことを話した。自殺をほのめかされ「悩みを聞けば何かアドバイスできるかもしれない。話を聞かせて」と気持ちに寄り添った。この経験から「苦しんでいる友達に寄り添うだけでもいい」と訴え、話を聞くことで力になれると強調した。
被差別部落に生まれた体験談も語り「先祖に被差別部落の関係者がいないと言い切れる人は少ない...
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