献身的な姿勢学び成長
20歳からドイツリーグでプレーし、長年日本代表としても活躍した酒井高徳が、「選手として大きくしてもらった大会」と位置付けるのが2012年ロンドン五輪だ。サッカー男子は1968年メキシコ五輪で銅メダル獲得以来、44年ぶりにベスト4に進出。献身的な姿勢、初戦の重要性、一体感-。短期決戦で必要な要素を学び、その経験は2度のワールドカップ(W杯)でも生かされた。

2011年12月、ドイツ1部(当時)のシュツットガルトに移籍し、海外組の一人として五輪に臨んだ。自身初の世界大会で、サイドバック(SB)の先発の座を争ったのは、同じくドイツでプレーしていた酒井宏樹、オーバーエージ(OA)枠の徳永悠平。初戦の...
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