苦しくても挑戦楽しく

 2008年から北京、ロンドン、リオデジャネイロと3大会連続で五輪に出場した。女子400メートル障害での出場は、日本勢初の快挙。2大会で準決勝にも進出した。日本女子陸上界のけん引役として世界への道を切り開き、確かな足跡を残した。

 北海道での高校時代、「何かやりがいがほしかった」と陸上部に入った。400メートル障害で全国上位の成績を残したが、頂点には届かなかった。「やるからには日本一に」。負けん気に火が付き、福島大に進んでめきめきと力を付けた。

「オリンピックは応援してくれる人の数や注目度が全然違う。選手にとっては特別な大会ですね」と語る=新潟市

 大学を卒業し05年、新潟アルビレックスRCへ。当初は「サッカー選手と一緒なの?」などと言われたが、知名度の低かったクラブの看板を背負い、努力を重ねた。

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