農家の減収分を補塡(ほてん)する「収入保険」の2023年新潟県内分の支払額(10月21日現在)が8億円になったことが、県農業共済組合(NOSAI新潟、新潟市江南区)への取材で分かった。感染禍で農業者の売り上げが落ち込んだ21年の13億7千万円に次ぐ支払額で、猛暑と渇水によるコメの等級低下と収量減が影響した。

 19年に導入された収入保険は、過去5年間の平均収入より1割以上下回った場合、下回った額の9割を上限に補塡する。自然災害のほか、市場価格が下がり減収となった場合も対象になる。

 23年の加入件数2854件のうち、約3割に当たる902件に支払われた。1経営体平均89万円。500万円以上が16件...

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