新たに導入された工作機械を点検するアサヒプレシジョンの社員=長岡市
新たに導入された工作機械を点検するアサヒプレシジョンの社員=長岡市

 県内の製造業で最新技術を活用した省人化が広がっている。工作機械の導入を進めて働きやすい環境を整えたり、クラウドサービスの活用で受注業務を見直したりといった動きがある。また、製造設備の異音を人工知能(AI)が検知するシステムを開発する企業も。現場の人手不足が深刻化する中、生産性向上に向け模索が続く。(報道部・田中信太朗)

 精密切削加工で音響機器や光学顕微鏡、医療機器部品などを製造するアサヒプレシジョン(長岡市)は今年10月、約3千万円を投じて最新鋭の工作機械を導入。加工された部品をロボットアームで取り出すことができ、これまで人の手で行われていた作業が簡略化される。

 アサヒプレシジョンは製造業の「3K(きつい、汚い、危険)」のイメージを取り払おうと、...

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