拉致被害者が家族と過ごす写真が並ぶパネル展=12月6日、柏崎市日石町
拉致被害者が家族と過ごす写真が並ぶパネル展=12月6日、柏崎市日石町

 北朝鮮による拉致被害1970~80年代、北朝鮮が日本人を連れ去る国際犯罪を重ねた。工作員の教育などが目的とされる。2002年の日朝首脳会談で金正日総書記が拉致を認めて謝罪。被害者5人が帰国し、8人は「死亡」とされた。日本政府認定の被害者は計17人で、北朝鮮は4人を「未入国」と主張している。日本側は説明に不審な点が多いとして受け入れず、交渉は停滞している。について考えるパネル展が12月20日まで、新潟県柏崎市役所の1階ロビーで開かれている。1977年に新潟市で拉致された横田めぐみさん=失踪当時(13)=や、佐渡市で拉致された曽我ミヨシさん=失踪当時(46)=の写真など、35点が並ぶ。

 パネル展は、拉致問題に関心を持ってもらうことで解決への機運を高めようと、県と柏崎市などが毎年行っている。市内では1978年に蓮池薫さん(67)、祐木子さん(68)が中央海岸で拉致され、2002年に帰国した。

 会場では、めぐみさんが家族旅行で広島県に訪れた際に、母早紀江さん(88)と肩を寄せ合う写真などが展示されている。

 拉致の可能性が排除でき...

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