
坂口謹一郎博士の短歌などを紹介している企画展=新潟市中央区万代3
新潟県上越市出身で「発酵学の父」として知られる坂口謹一郎博士の没後30年を記念し、歌人としての一面を紹介する企画展が、新潟市中央区の新潟日報メディアシップ内「にいがた文化の記憶館」で開かれている。
文化の記憶館と新潟日報社、県が主催。坂口博士は研究の傍ら、酒や古里を思う短歌も数多く詠み、1975年には宮中歌会始の召人を務めるなど高く評価された。
会場では坂口博士が酒造会社などに贈った短歌の色紙や、原稿用紙に書かれた歌の草稿、愛用していた筆と印など58点を展示。生い立ちや功績を説明したパネルもあり、芸術家ら多方面で交流があった側面を知ることができる。
東京都大田区から訪れた女性(71)は「素朴...
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