ニイガタマシンテクノが受注した横型マシニングセンターの内部(ニイガタマシンテクノ提供)
ニイガタマシンテクノが受注した横型マシニングセンターの内部(ニイガタマシンテクノ提供)
ニイガタマシンテクノが販売する横型マシニングセンター(ニイガタマシンテクノ提供)

 工作機械製造のニイガタマシンテクノ(新潟市東区)が、米国輸出事業を強化する。トランプ次期米政権下での需要拡大を見込み、シェールガス掘削関連向けなどのほか、航空宇宙産業向け機械の販売を進める。大統領選後には、米・宇宙企業から製品を受注した。米国事業を伸ばし、輸出比率引き上げを目指す。

 ニイガタマシンテクノは旧新潟鉄工所を前身とし、主に大型部品を加工する機種を主力とする。米国向けには2017年、シカゴに子会社を設立した。シェールガス掘削に必要な高圧ポンプ製造に適した工作機械や、建機のコンプレッサー向けなど大型機を輸出する。近年は航空宇宙分野も強化しており、22年には米国で主力の品質管理規格「AS9100D」の認証を取得した。

 大統領選では、電気自動車(EV)大手テスラや宇宙企業スペースXを率いる実業家のイーロン・マスク氏が共和党のトランプ氏を支持した。トランプ氏の勝利で、宇宙産業の需要拡大を見込む。

 選挙直後には、米・宇宙企業から横型マシニングセンター(MC)2台を受注した。硬く削りにくい材料を精度良く、...

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