
「佐渡島(さど)の金山「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。」の世界文化遺産1975年に発効した世界遺産条約に基づき、歴史的建造物や遺跡を対象にユネスコが人類共通の財産として登録する。国内では姫路城などが登録されている。世界遺産にはほかに、貴重な生態系などの自然遺産と、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産がある。登録の可否は世界遺産委員会が決める。登録を機に、佐渡への観光客を周辺に呼び込んだり、相乗効果を図るため連携してPRしたりする動きが新潟県内各地で活発化している。お得なクーポンや佐渡を交えたモデルコースを用意して売り込みを強化。佐渡を訪れたことのない県内客や、旅先に滞在して仕事をする「ワーケーション」需要の掘り起こしを狙った取り組みも始まっている。
◆金山との相乗効果で錦鯉PR、佐渡を交えた周遊コースも
佐渡金山を訪れる観光客が立ち寄るガイダンス施設「きらりうむ佐渡」(佐渡市相川三町目浜町)のロビーに設置された水槽には、金銀の錦鯉が悠々と泳いでいる。世界遺産登録を祝い、2024年10月に小千谷市が佐渡市に贈ったものだ。
寄贈を機に、小千谷市は品評...
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