無病息災や五穀豊(ほう)穣(じょう)を願う小正月の伝統行事「さいの神」が1月12日、新潟県長岡市山古志地域の木(こ)籠(ごも)集落で行われた。木籠は2004年の中越地震で14戸が水没する被害を受けており、能登半島地震の被災者へのエールなどを書いた紙や短冊を添えて点火。勢いよく上がる炎を囲み、地域の繁栄や安泰、能登の復興を願った。

 さいの神は、中越地震からの復興をきっかけに集落に通うにようになった支援者と住民らでつくる「山古志木籠ふるさと会」が続けてきた。2025年は約40人が参加し、木の枝で円すい形の支柱を作り、かやの束をくくり付け稲わらを巻いた。高さ約6メートルのさいの神に年男、年女の住民...

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