セルロースナノファイバーの研究をしているパイロットプラント=上越市柿崎区
セルロースナノファイバーの研究をしているパイロットプラント=上越市柿崎区

 機械設計・製作の三星工業(新潟県上越市柿崎区)が、日用品や工業材料に使われている新素材「セルロースナノファイバー(CNF)」の生産に向け、製造方法を研究している。木材などの植物から作るのが一般的だが、同社は環境に優しい微生物由来の製法を採用。高い保水性など性能面でも優れており、化粧品向けなどに2029年ごろの生産開始を目指している。

 CNFは、木材などから取り出したセルロースを主素材にしたナノ(ナノは10億分の1)メートルサイズの新素材。軽さと強度を併せ持ち、文房具や雑貨品、工場で使う添加剤など幅広い材料に使われている。木材から純度の高いセルロースを取り出すために、薬剤処理をする必要がある。...

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