長岡鉄工業青年研究会が開発している屋根の雪下ろしロボット=長岡市来伝
長岡鉄工業青年研究会が開発している屋根の雪下ろしロボット=長岡市来伝

 新潟県長岡市内の製造業の若手社員らでつくる「長岡鉄工業青年研究会」が、屋根に積もった雪を落とすロボットの製作に取り組んでいる。2024年12月には試作機が完成。危険な雪下ろしの作業をロボットに担ってもらうことで、転落事故を減らすことを目指している。

 長岡市によると、市内での除雪作業中の事故は2014年から23年までの10年間で316件あり、ほぼ半数の160件が高所からの落下だった。研究会は市からの依頼を受けて13年から住民への聞き取りをし、14年5月に試作機の設計に取りかかった。

 設計は、研究会の会長を務める髙坂壮(たけし)さん(39)=長岡金型=が担当。前面に取り付けた羽根で雪を砕き、機器...

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