両津港佐渡汽船ターミナルの土産物売り場で商品を探す観光客ら=1月26日、佐渡市両津湊
両津港佐渡汽船ターミナルの土産物売り場で商品を探す観光客ら=1月26日、佐渡市両津湊

 「佐渡島(さど)の金山「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。」の世界文化遺産1975年に発効した世界遺産条約に基づき、歴史的建造物や遺跡を対象にユネスコが人類共通の財産として登録する。国内では姫路城などが登録されている。世界遺産にはほかに、貴重な生態系などの自然遺産と、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産がある。登録の可否は世界遺産委員会が決める。登録決定から、1月27日で半年がたった。新潟県佐渡市のまとめでは、2024年8〜12月の観光入り込み客数は前年同期比8・8%増の約24万2千人となったが、多くの観光関係者は「期待ほどの伸びはなかった」と漏らす。市や佐渡汽船が3〜12月の観光シーズンのてこ入れを志向する中、観光施設や宿泊業者らは客の取り込みはこれからと見て、冬季の営業やレンタカーの増車などそれぞれに戦略を練っている。

 市のまとめでは、市内16カ所の観光関連施設は前年同期比30・7%増の約35万4千人。「史跡佐渡金山」(下相川)には同...

残り1059文字(全文:1359文字)