1月いっぱいで閉店する「そば道場」で、そばをゆでる上田健治さん=1月28日、見附市新町3
1月いっぱいで閉店する「そば道場」で、そばをゆでる上田健治さん=1月28日、見附市新町3

 そば愛好家が10年近くにわたり営んできた新潟県見附市新町3のそば店「そば道場」が1月31日、看板を下ろす。ひきたて、打ちたてにこだわり、風味のあるそばの魅力を伝えようと励んできた。代表の上田健治さん(83)は「自分がおいしいと思えるそばを提供できて、楽しかった。今まで来てくれて本当にありがとう」と感謝の思いでいっぱいだ。

 上田さんは会社に勤務していた約40年前から、同僚らとそば打ちをするのが趣味だった。2013年に「そば同好会」を結成し、おいしいそばの作り方を研究。市内外の小学校や高齢者施設に出向き、そば打ち体験会を開くなどしてきた。

 店のオープンは2016年5月。真剣にそばと向き合い「もっとうまく打てるようになろう」との思いで、開店に踏み切った。同好会のメンバーら5、6人で店をスタートした。

 現在は上田さんと、副代表の宍戸寛一さん(76)が切り盛りする。そばの減り具合を見て、店内奥の作業場でそば打ちをしてきた。人手が足りない時には、そば打ち体験に参加した仲間らが応援に駆け付け、手伝ってくれた。

 そば粉100%の十割そばは、風味や歯応えが特徴的だ。天ぷらは見附市産の...

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