酒が入ったタンクを雪山で覆う雪中貯蔵酒の仕込み作業=小千谷市東栄3
酒が入ったタンクを雪山で覆う雪中貯蔵酒の仕込み作業=小千谷市東栄3

 生酒を雪の中で熟成させる「雪中貯蔵酒」の仕込みが1月28日、新潟県小千谷市東栄3の高の井酒造で行われた。社員が酒の入ったタンクを雪で覆い、雪の山を作り上げた。

 高の井酒造は、野菜を雪の下に保管してうまみを引き出す雪国の生活の知恵をヒントに、1987年に雪中貯蔵を始めた。

 平均気温0度、湿度100%に保たれ、空気の対流がない雪の中で、酒を約100日間熟成させる。酒は酵素の働きで、まろやかな味わいになるという。

 2025年は純米吟醸と純米大吟醸を計6000リットル仕込んだ。平年に比べて雪が少なかったが、社員数人が敷地内から雪を集め、除雪機で雪を飛ばして高さ約5メートルの雪山を築き、酒が入ったタン...

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