県民投票の実現に向け集めた署名を魚沼市選挙管理委員会に提出する市民団体の関係者ら=10日、魚沼市
県民投票の実現に向け集めた署名を魚沼市選挙管理委員会に提出する市民団体の関係者ら=10日、魚沼市

 市民団体「柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。再稼働の是非を県民投票で決める会」は2月10日、県民投票を実施する条例制定に向け新潟県全域で集めた署名簿について、県内全37市区町村選挙管理委員会への提出を終えた。最終的に15万128筆の署名が集まった。各選管による審査を経て署名が有効と判断されれば、決める会は3月中に条例案を花角英世知事に直接請求する予定。

 署名活動は2024年10月末に新潟県全域で始まった。県民投票条例の制定を知事に直接請求するには、県内有権者数の50分の1以上の有効署名が必要になる。県選管によると、直近の有権者数(24年12月1日時点)から計算した有効署名数は3万6325筆。集まった署名数はその4倍以上となった。

 市長選があったため一定期間、署名集めが禁止されていた魚沼市では、県内で最も遅い2月1日に終了。10日は...

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