第50期棋王戦第3局で大盤解説を務める飯島栄治八段=3月1日、新潟市中央区の新潟グランドホテル
第50期棋王戦第3局で大盤解説を務める飯島栄治八段=3月1日、新潟市中央区の新潟グランドホテル

 将棋の第50期棋王戦第3局が3月2日、新潟市中央区の新潟グランドホテルで指されました。大盤解説を務める飯島栄治八段(東京都出身)は、妻が新潟市出身で新潟県とゆかりのある棋士です。「凄(すご)くないですか?」の口癖と、段位の八段を合わせた「凄八」のニックネームで親しまれる飯島八段に新潟への思いなどを聞きました。

 飯島八段は開口一番、新潟について「皆さんの心が温かい。すごく歓迎してくれて、出迎えてくれる。将棋が普及している場所で、将棋大会とかイベントも多いですから、すごくいい土地というか、自分の中では第二の故郷になってますね」と語ってくれました。

 今回、新潟を訪れるのは実に3年ぶり。第47期棋王戦の新潟対局で大盤解説を務めて以来です。第47期は渡辺明棋王に永瀬拓矢王座(肩書はいずれも当時)が挑戦したシリーズですね。

 新潟では食の印象が強いようで「食べ物もおいしいし、水もいい。お酒を飲むのでやっぱり日本酒。新潟は有名なお酒が多いですから」と話しました。飯島八段には、忘れられないお酒があるといいます。

 結婚した際にお祝いでもらった「越乃寒梅」の大吟醸です。飲んで、素晴らしいお酒だなと思って以来、「越乃寒梅はすごいな」と感じているといいます。八海山もお好きなようで、居酒屋でも頼むそうです。

インタビューに応じる飯島栄治八段

 飯島八段から何度も飛び出したワードもあります。それが...

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