
国会議事堂
3月3日の衆院予算委員会で稲作農家の「時給」が議論になった。質問した立憲民主党の黒岩宇洋衆院議員(新潟3区)は「稲作農家の時給は10円」と主張。農林水産省の深水秀介統計部長は水田作経営の平均所得を労働時間で割ると「10円」と認めつつ、「経営規模などに応じて大きく異なる」と強調した。
取り上げられたのは水田経営を行う全国1027の個人・法人を対象にした2022年の調査。年間の平均所得1万円を労働時間1003時間で割ると、約10円になる。
深水氏は10円は「自家消費が主な小規模な経営体も全て含んだ場合」とし、作付面積20ヘクタール以上の個人に絞ると1706円とした。また農水省によると、法人で働く...
残り210文字(全文:510文字)