新潟市総合教育センターは、市内の小中学生を対象に実施した「市生活・学習意識調査」の2024年度の結果をまとめた。ユーチューブなどの動画を1日1時間以上視聴する割合が、21年度比で小学生で11・7ポイント増加して54・2%となるなど、オンラインコンテンツの利用が急増している実態が明らかとなった。

 2月中旬に開かれた市教育委員会の定例会で説明があった。調査は2024年11月に実施し、計4万4320人から回答があった。

 動画の視聴時間に関する質問では、1日3時間以上と回答した割合が小学生で15・7%、中学生で18・4%を占め、小学生5・7ポイント、中学生4・9ポイント(21年度比)増加。1時間以上とした中学生は67・2%で、6・8ポイント(21年度比)増えた。

 また、インターネットゲームを含む電子ゲームの1日当たりの利用時間についての質問では、1時間以上の割合が小学生41・5%、中学生42・6%で、それぞれ21年度比で9ポイント以上増加した。

 新潟市総合教育センターは、動画視聴時間と家庭学習の時間との関連を調査。動画視聴が1時間以上の児童生徒のうち、家庭学習を小学生30分以上、中学生1時間以上すると回答した割合は、30分未満、1時間未満よりもそれぞれ大きかった。

 新潟市総合教育センターは、オンラインコンテンツを利用していても、家庭学習に時間を割いている児童生徒が一定程度いると分析。「一概に利用を制限するのではなく、...

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