純米大吟醸酒「美水月」を仕込んだ筑前芳美さん(左)と、中川美帆里さん=佐渡市徳和
純米大吟醸酒「美水月」を仕込んだ筑前芳美さん(左)と、中川美帆里さん=佐渡市徳和

 北雪(新潟県佐渡市徳和)の女性蔵人が手がける純米大吟醸酒「ほくせつ美水月(みずき)」が2025年も販売されている。2021年に始めた挑戦から5年目。これまで蓄積した経験とデータを生かし、ふわりと漂うメロンのような優しい香りと、上品で穏やかな味の酒に仕上がった。羽豆大(はず・ひろし)社長に「過去一番の出来上がりだ」と太鼓判を押された逸品だ。

 美水月の製造は、佐渡ではあまり生産されていない酒米「山田錦」を地元農家が作ったのが始まり。農家の挑戦に酒蔵も挑戦で応えようと、神奈川県出身の筑前芳美さん(34)と、三条市出身の中川美帆里(みほり)さん(28)ら女性蔵人が手を挙げ、仕込みの全工程に関わって製...

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