
サトウキビの収穫に参加する藤立新志さん=1月、千葉県南房総市(本人提供)
新潟県三条市の地域おこし協力隊員で市内のバー店主でもある藤立新志(ふじたてあらし)さん(28)が、自身の店舗で東日本では珍しいサトウキビを使った国産ラム酒を提供している。原料の栽培や酒の醸造などに取り組む千葉県房総半島の事業者と交流。まだ認知度の高くない国産ラム酒のPRを通して、地場産品の活性化のヒントを探っている。
藤立さんは、本町2のブックカフェ「SANJO PUBLISHING(三条パブリッシング)」内にあるカフェ・バー「TROIS(トロワ)」の店主を務める。出身地の大阪府に住んでいた2023年、初めて房総産のラム酒を飲み、想像以上においしいと感じた。ラム酒造りを詳しく知りたいと、24年夏に生産に取り組む事業者「ペナシュール房総」(南房総市)を訪ねた。
東日本の気候では一般的にサトウキビ栽培は難しいが、...
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