
シークレット・エクスプレスの舞台となる上越新幹線=JR新潟駅
上越新幹線の中で謎解きが楽しめるJR東日本の「シークレット・エクスプレス」が9月末まで開かれている。全区間の約4割がトンネルという上越新幹線の特徴を逆手に取って、景色の代わりに車中で遊んでもらおうと初めて企画された。最近、人気だという体験型の謎解きゲームに挑んでみた。
シークレット・エクスプレスは数々のミッションをクリアするスパイものに近いゲーム。上越新幹線の上り列車限定で、新潟駅、長岡駅、燕三条駅のいずれかで乗車し、東京駅まで行くことが必要だ。東京駅に行くということがストーリーの肝になっている。
3駅にあるコンビニ「NewDays」でキットを購入し、スマートフォンで専用ページを読み込み、新幹線の座席で遊ぶ仕組み。新潟駅で2200円のキットを入手し、いざ乗車。
設定は、さまざまな依頼を秘密裏にこなすエージェント組織の一員になり、ある封筒を東京駅に届けるというもの。新幹線で東京駅へ向かう現実とリンクしている。キットの中にはそれらしい封筒もあった。

出発を皮切りに画面上に続々と指令が届く。キットにある用紙を使い、暗号などを解いていく。最初の肩慣らしはすらすら進むが、次第に手が止まった。
なかなか手ごわい。新幹線にまつわる問題、文字やイラストの解読をはじめ、謎の種類が豊富だ。頭を柔らかくしないと解けない。ついでに量も多い。車窓の雪景色は消え、...
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