
越後上布の仕上げの工程となる雪ざらしを体験する参加者=南魚沼市中
新潟県南魚沼市塩沢地域で受け継がれてきた麻織物「越後上布」の雪ざらし体験会が、南魚沼市中(なか)の塩沢中学校グラウンドで開かれた。地元の小学生や保護者12人が青空の下に広がった白銀の雪原で、職人の技を体験した。
越後上布は国の重要無形文化財で、2009年には国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。仕上げの工程として雪上でさらして美しく仕上げるなど、豪雪地の気候を生かして作られてきた。雪ざらしは降雪が落ち着き、晴れ間が広がる頃に行われることから、南魚沼市の春の風物詩となっている。
体験会は市教育委員会が開いた。越後上布・小千谷縮布技術保存協会の原久史副会長(58)が雪ざらし...
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