参拝客らでにぎわった一宮神社の農具市=南魚沼市大里
参拝客らでにぎわった一宮神社の農具市=南魚沼市大里

 新潟県南魚沼市大里の一宮神社で、春の訪れを伝える節季市「農具市」が開かれた。参拝客らは、境内に並べられたすげがさや竹製のざるなどを手に取り、お気に入りの商品を買い求めた。

 農具市は農作の神として信仰される一宮神社の祭り。江戸時代に、境内で食料や農具を物々交換していたことが始まりとされる。例年3月12日に開かれていたが、2025年から3月の第2土曜開催に変更し、3月8日に開かれた。

 かつて境内には農具を販売する露店が並んだが、年々少なくなり、2025年は境内は1店だけが出店。参拝客らは「かごにみかんを入れたい」などと言って商品を手に取ったり、すげがさをかぶって大きさを確かめたりした。

 神社の周...

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