金の冠を身に着けた2人の踊り手が綾竹を持って踊った高原田の小切子踊=京都市の北野天満宮
金の冠を身に着けた2人の踊り手が綾竹を持って踊った高原田の小切子踊=京都市の北野天満宮

 新潟県柏崎市女谷(おなだに)地区に約500年前から伝わる民俗芸能「綾子舞」が3月23日、京都市の北野天満宮で初めて披露された。綾子舞は京都から伝わったとする有力な説があることから、柏崎側の希望で公演が実現した。伝統を受け継ぐ柏崎市の座元や、地元の中高校生らの踊り手が堂々とした舞を奉納した。

 綾子舞は芸術的価値が認められ、2022年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に「風流踊(ふりゅうおどり)」として登録された。現在は女谷地区の高原田(たかんだ)と下野(しもの)の両集落の座元が受け継いでいる。

 由来については、さまざまな説があるが、有力な説の一つとして、北国武太夫(ほっこくぶだゆ...

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