
険しい表情で避難を呼びかける住民を描いた絵本
2022年8月の県北豪雨で被害を受けながら、犠牲者を出さなかった村上市小岩内(こいわうち)集落の住民の様子を描いた絵本「小岩内のきせき」が完成した。市は避難の様子を後世に伝え、防災に役立ててもらおうと、新潟デザイン専門学校(新潟市中央区)と連携して絵本作りを企画。生徒たちが被災した住民らに精力的に取材するなど制作に尽力した。
小岩内集落は豪雨前36世帯が暮らしていた。大雨の影響で小岩内大沢川からの土石流が集落を襲い、住宅6棟全壊などの甚大な被害が出たが、住民は避難して全員無事だった。
市は、04年の中越地震で被災した長岡市の助言もあり、教訓を次代につなごうと、新潟デザイン専門学校と24年1月...
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