流鏑馬の射手を務めた渡邊湊さん=佐渡市上新穂
流鏑馬の射手を務めた渡邊湊さん=佐渡市上新穂

 県の無形民俗文化財に指定されている「山王祭」が14日までの3日間、佐渡市上新穂の日吉神社で開かれた。14日には流鏑馬(やぶさめ)や鬼太鼓、下(さが)り羽(は)が奉納され、大勢の見物客が目の前で繰り広げられる伝統の祭りに盛り上がった。

 山王祭は新穂地区の6集落が行う祭礼で、16世紀ごろから続くとされる。

 目玉の一つは五穀豊穣(ほうじょう)を祈る神事の流鏑馬。新穂小5年の渡邊湊さん(10)と、新潟市の小針小3年の後藤拓海さん(8)が射手を務めた。馬にまたがり、神社周辺を練り歩いた後、3カ所に設置された的を次々に狙った。

 外国人観光客などが注目する中、2人は引き締まった表情で弓を引いた。的に矢が当...

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