
新発田市の耕作放棄地で栽培した大豆で作った「一人娘みそ」
新発田市上三光(かみさんこう)の耕作放棄地で栽培した大豆で仕込んだみそが完成し、販売が始まった。障害のある人たちの就労支援と、農を通じた地域おこしを目指す取り組みで、発起人の敬和学園大教授、趙晤衍(チョウオヨン)さん(60)は「たくさんの人が協力してくれた。他にはない特別なみそを、ぜひ味わってほしい」と話している。
趙さんは地域福祉やソーシャルビジネスが専門。2022年、社会福祉法人「のぞみの家福祉会」(新発田市)と地元の農家、趙さんの研究室に所属する学生が協力し、耕作放棄地を活用して大豆の栽培を始めた。
育てたのは粟島浦村特産の大豆「一人娘」。趙さんが以前、村で研究活動をした縁もあり、「環境にも健康にも優しいものを作りたい」と選んだ。一般的な大豆より甘みが強いのが特徴といい、23年に約30キロを収穫した。
今年3月に完成したみそは...
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