粟島産大豆「一人娘」の収穫に当たるツアー客と新潟大の学生ら=2024年11月、粟島浦村
粟島産大豆「一人娘」の収穫に当たるツアー客と新潟大の学生ら=2024年11月、粟島浦村

 新潟県粟島浦村で栽培される粟島産大豆「一人娘」を支援する菓子メーカー「カルビー」(東京)のプロジェクトが5年目を迎えた。粟島の活性化や持続可能な農業モデルの確立を目指し、2021年から社員や粟島浦村の村民が耕作放棄地を活用して栽培を始め、24年で耕作面積は約10倍になった。24年秋ごろには一人娘の収穫ツアーを開催。一人娘を使ったスナック菓子が25年春、発売される。

 一人娘は大粒で強い甘みが特徴だが、生産者の高齢化で生産の維持が課題となっていた。カルビーの担当者が全国各地の豆を食べ比べる中で、一人娘の優位性を評価。2021年にテスト栽培を開始、22年には初めて収穫ツアーを実施し、約40アールの畑から250キロほどが収穫された。23年には、初めてスナック菓子「miino(ミーノ)一人娘 しお味」として...

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