植樹した桜の咲き具合を確かめる久世俊介さん。根元には子どもたちが夢を書いた木札が立つ=胎内市乙
植樹した桜の咲き具合を確かめる久世俊介さん。根元には子どもたちが夢を書いた木札が立つ=胎内市乙

 胎内市乙(きのと)の乙宝寺で、桜の木を植樹する住民グループ「きのと山桜復活の会」の活動が9年目を迎えた。地元の子どもたちが植樹に加わるのが特徴で、子どもたちは植えた苗木の脇に将来の夢や目標を書いた木札を立てる。桜は750本ほどになり、今年も多くの木が花を咲かせた。目標の1000本に向け、気持ちを新たにしながら「多くの人に足を運んでほしい」と呼びかけている。

 736年に開山した乙宝寺は、かつて山桜の名所として知られた。松尾芭蕉が「奥の細道」の旅で立ち寄り「うらやまし 浮世の北の 山桜」という句を残すほどだったが、時の流れとともに山桜の本数は少なくなった。

 再び桜の名所として交流人口を増やそうと、...

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